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ふしあなからのぞいた風のとおりみち  2015.6月
             
     ~子どもは誰が育てればいいのか~

先週末、私はある乳児院さんに呼ばれて話をさせてもらう機会を得た。
いつものとおり「こんな風にすると、子どもの身体は楽ですよ」「こんな風にすると、お母さんや保育士さんも楽で、子どもも楽ですよ」などと、どちらかというと手抜きして、でもしっかりこどもの身体やこころは育ちやすくなるといった話をさせてもらった。
終わってから、いつもと同じように「こんな時はどうしたらいい?」という個別の質問に追われた。
「この子はどうですか」とご質問のあった赤ちゃんに「このぐらいの時の赤ちゃんは、縦抱きより横抱きのほうが赤ちゃんにとって負担が少ないですよ」と、保育士さんにとお伝えした。終わってから、その保育士さんが「話を聞く前と話を聞いて横抱きにしてからでは全く赤ちゃんの様子が違います。どんどん身体がゆったりとして、でも、活発になって、私の身体にフィットしてくれるようになった。」という話をしてくれた。
また一人の保育士さんは、4か月の赤ちゃんの目が合わないと悩んでいたそうだ。同僚の保育士さんたちが「自閉傾向があるのかもしれないよ。(あなたのせいじゃない)」とアドバイスしたり、慰めてくれたりしていたようだ。質問を受けて、その子の寝ている頭のところに、バスタオルを折った枕を置いてみた。保育士さんがいつもと同じように、その子に話かけると・・・赤ちゃんは目を合わせてきた。
その保育士さんは「目が合いました」と涙を流して喜んでくれた。
 4日後、その施設の保育士さんの一人が訪ねて来てくれた。あの時にあまり動こうとしないひとりの赤ちゃんに、身体の使い方を教えてもらって2日間やったら「ハイハイが出た。すごい。」と報告してくれた。

乳児院というところは、24時間365日、保育士さんたちが子どもの面倒を見てくれる。生活を共にして、一緒にいてくれる。我が子同様に子どもを世話してくれる。いろいろな事情でお母さんと一緒に過ごすことのできない子どもたちだが、こんなに熱心に、こんなに子どもたちを大事に育ててくれる保育士さんたちが側にいて、成長を見守ってくれている。私はワンポイントアドバイスをしただけだが、この人たちがこの子たちを支えていてくれるから、この子たちは大きくなっていけるんだと確信した。

終わってから、院長先生とお話した。「この子たちは保育園には行けないんですよ」アッと思った。お母さんの申し出でによって入所が決まる保育園は、お母さんの申し出がない乳児院の子どもたちにとって、行かれないところなのだ。院長先生は、「行かれるようにしてほしい」と行政に運動なさっているとのこと。

何から何まで勉強になる1日だった。縦割り行政の隙間がいっぱいあることも肌で感じた。どこの施設でも、保育士さんが本当にやさしくて、子どものことを本心から可愛がってくれることに対しては、手を合わせたくなった。そして、どんな境遇の子でも、身体を見てあげれば、同じように気持ちよく、元気になっていくのだということも垣間見えた。認可園になる前の一日、これからのわらしべの方向性が見えたような気がする一日だった。                 (代表理事 長谷川佳代子)
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2015.08.18 / Top↑
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